2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

土方歳三の鬼謀

柘植久慶。角川 ハルキ文庫 。「もし土方さんが勝っていたら?」と云う話なのですが、1〜3巻まであって1巻が「鳥羽伏見」2巻が「会津」3巻が「箱館」です。でも読んでいてあれ? と思ったのですがそれぞれ繋がってません。独立した話なんですよね、最初…

昔読んだ本を移動します

新選組関連は別のサイトに書いていたのですが、閉鎖するのでまとめて移動します。読んだのは2005年〜2007年くらいかな。移してみたら意外と冊数あった(^-^;)。 アプリから見たら日付の変更ができていなくて全部29日になってた。

新選組風雲録 激斗編

広瀬仁紀。大陸書房。 副長の馬丁忠助が主人公の第二弾。禁門の変から武田観柳斎暗殺までのお話です。伊東が入隊したのは新選組を丸ごと乗っ取るためで、山南さんの脱走も伊東の策略だと云う説になっています。完全に悪者ですね。広瀬さんの小説はいつもそう…

新選組藤堂平助

秋山香乃。文芸社。 その題の通り平助の話ですが「SAMURAI 裏切者」と云う本のリメイク版だそうです。秋山さんもあとがきで「あまり知名度の高い人物ではない」と書かれていますが、だからこそかなりの創作があってもいいと云う話になっているのかな…

土方歳三(増補版)

大内美予子。新人物往来社。 流山から箱館までの土方さんの一人称の小説です。珍しく自分語りなので土方さんの為人については詳しく語られていません。あらかじめ土方さんがどういう人間か予備知識がないと凄く淡々とした人に見えるかもしれないですね。宇都…

土方歳三(一)試剣

峰隆一郎。徳間文庫。 これは史実には関係なくとにかく土方さん、人を斬ることと女と寝ることしか興味ありません(苦笑)。斬っちゃ寝、斬っちゃ寝の繰り返しでいくら何でもこうまでじゃなかったと思いたいです・・・。でも目が涼しくて肌の綺麗な姿のいい男で…

演じられた白い夜 さよならの代わりに 陰陽宮1

演じられた白い夜、近藤史恵。 クローズドサークルもの。演劇の練習の合宿のために集まった俳優たちの話なのですが、前に読んだ「凍える島」のストーリーがその台本になっていると云う間違った(^_^;)情報を元に選んでみました。結果、似ているけど違う話でし…

新選組風雲録 洛中編

広瀬仁紀。大陸書房。 副長の馬丁忠助が主人公の話です。もう一人長州の吉田稔麿と情を交わした女盗賊のお多加と云う人物が主人公ですか。土方さんはとても格好いいです(^^)。忠助は元盗人だったと云う設定なのですがそれでいいんでしょうか(^^;)。…

物語 新選組隊士悲話

北原亞以子 他。新人物往来社。 土方さんはまたしても北原さんが書かれた小説なのですが、他の隊士は研究が多かったです。土方歳三について研究しているものはたくさんあるからでしょうね。山崎蒸は入隊から池田屋まで「篠塚岸三」と名乗っていたのではない…

歳三からの伝言

北原亞以子。新人物往来社。 伏見から箱館まで。新選組と云う括りで考えると会津戦争を書くなら土方さんしかいないので、いつも後半の話になってしまうのは致し方ないのでしょうか。この話は土方さんが自分の立場について悩みながらも闘いに流されていく話で…

物語 五稜郭悲話

新人物往来社。 五稜郭に関係した人物についての話を集めた本です。北原さんの書いている土方さんの話以外は人物研究といった感じ。官軍から旧幕軍の兵士の死体は放置するように沙汰が出ていたのにも係わらず、一夜で2000人を埋葬したあと函館山に旧幕軍…

新選組青春譜 勇と歳三と総司と

森満喜子。新人物往来社。 近藤さんが主役の話です。森さんは沖田の研究で有名な人ならしいんですが、この本の沖田の比重はそう重くないですね。でも近藤さんが主と云ってもあんまりいい印象じゃないんですが。御幸太夫を見受けしたら神秘的じゃなくなって普…

暗闇から 土方歳三異聞

北原亞以子。実業之日本社。 芹沢が粛清された時逃げた平間がその後江戸に戻った土方さんを執拗に付けねらう話です。昔大伝馬町の呉服屋に奉公していた時関係を持ったと云う女も同じように土方さんを付け回していて、この二人がいつの間にか一緒に旅するよう…

総司炎の如く

秋山香乃。文芸社。 読んでタイトルの如く総司の話です。ただ無邪気な人なわけではなかった感じが良く出ていて私は好きな総司だなと思いました。土方さんも当然たくさん出てくるんですが、自分のお気に入りの隊士(沖田、斎藤、山崎)を休息所に集めて色気を…

歳三往きてまた

秋山香乃。文芸社。 回想を含めて新選組の伏見から土方さんの箱館までの話で土方さんがとても魅力的に描かれているので必読ですね。隊士達にも好かれているし、斎藤さんがこれまた凄く良いのです。山口に改名する時なんかああもう土方さんが好きなの?? と…

散華 土方歳三

萩尾農。新人物往来社。 土方さんの子供の頃のエピソードが効果的に挿入されていて凄く可愛いです。本筋は斎藤と総司に守られるお姫様な土方さんなんですが。と云うかこの二人が勝手に「守ってます」と思っているんですけど。土方さんが弱いわけではありませ…

新選組副長土方歳三

星亮一 編。教育書籍。 萩尾農さんの話が二本あります。「元治元年六月五日」は古高の拷問に土方さんが関わってません。しかも総司にも斎藤にも「土方さんにはあの凄惨な場を見せたくない」と思われてます。二人に大事にされてるのがわかりますね。「風走る…

新選組アンソロジー 上巻

清原康正 編。舞字社。 原田の話が珍しく二本あったので読んでみました。若い頃の中間奉公のエピソードが面白いです。土方さんや総司や主要な人物はもちろん入ってますがわざわざ読むほどではないかも。表紙に筆者の名前が並んでいるんですが最後に「土方義…

近藤勇

秋山香乃。角川ハルキ文庫。 池田屋から刑死までの近藤の話です。最初に思ったのが題名が普通だなと云うことなんですが。今までの秋山さんの小説は題名が素敵で(平助も普通でしたが)いいなと思っていたので、もうちょっと捻って欲しかったかなあ〜。 秋山…

壬生義士伝 上下

浅田次郎。文藝春秋。 注:毒舌です(笑)。浅田さんのファンの方は読まないで下さい。 監察吉村貫一郎が主人公の話です。鳥羽伏見戦のあと、大阪の南部藩邸に辿りついた吉村が親友大野次郎右衛門の命で切腹するまでの独白と、吉村の為人を語る周囲の人の独白…

新選組 幕末の青嵐

木内昇。アスコム。 多摩から箱館までの土方さんを描いた話です。ですが手法が少し変わっていて、各章一人の視点から書いた掌編をたくさん繋いで長編にしている感じです。その場面では主役になっている人物の感情が書けると云うことで、成功していると思いま…

バラガキ

中場利一。講談社。 土方さんの顔写真に落書きしている表紙が衝撃的なこの本ですが、ご子孫の方には了解取ったのか気になりますね〜。しかも「寄らば斬るぞ 誠」はいいとしても「ロケンロール」って書いてあるんですが・・・。土方さんの生き方ってそう云え…

新選組斬人剣 小説土方歳三

早乙女貢。講談社。 タイトルのわりに新選組がメインと云う感じがしない、しかも斬人でもない、土方さんの幼い頃から池田屋事件までの小説です。初めはとにかくモテてモテて会うなりもう家に引きずり込む(女の方が)ような色男ぶりで途中まで迷惑そうな感じ…

逆転!箱館維新戦争

広瀬仁紀。徳間書店。 その名の通り蝦夷共和国政府が再度維新に勝つ話です。内容は面白いのですが説明的で文章が少し読みにくい感じがしました。何故なのか大鳥さんは出てきません。いたら勝てないから・・・??開陽は座礁せず、ストーンウォールジャクソン…

新選組探偵方

南原幹雄。双葉社。 沖田が芹沢暗殺や何故桂が池田屋にいなかったか、観柳斎や谷三十郎を斬ったのは誰かなど、島田を助手に探偵のように調べていく物語でなかなか面白い手法です。他の通説とはみんな一味違う解釈で興味深いのですが、漢字の使い方が独特で変…

いつの日か還る

中村彰彦。実業之日本社。 島田魁の話です。生い立ちから江戸での剣術修行、新選組とその後、京都で死ぬまでの長い物語でした。島田さんの実直な人柄がとても好感が持てます。永倉さんとの友情も凄くいいです。土方さんは時々出てくるのですが気を遣ういい人…

大鳥圭介

−土方歳三との出会いと別れ− 古賀志郎。彩流社。 大鳥さんの生い立ち、経歴から始まって戊辰後牢生活を経て晩年までの話です。意味有りげな副題ですが土方さんはそんなに関係ありません(笑)。これをつけるとファンが手に取ると云うことでしょうか?? 大鳥さ…

幕末刺客列伝

羽山信樹。角川書店。 「歳三の瞼」を読もうと思って借りた本です。幕末の人物を体の一部をモチーフに短編で綴っている本なのですが(例:以蔵の指、総司の眸、等)、その体の部分を話に使わなくてはならないと無理しているように思えたんですが・・・。「歳…

新選組風雲録 落日篇

広瀬仁紀。文春文庫。 長州征伐から伊東暗殺油小路までの話です。やはり馬丁の忠助の目線だからか土方さんは軽口も叩くし笑うしいい人に見えますね。山崎も活躍していて土方さんに重用されています。伊東は初めから浅慮に書かれているのでかなり気の毒な感じ…

輪違屋糸里 下

浅田次郎。文藝春秋。 下巻を読んでさらに釈然としなくなってしまいました(^^;)。浅田次郎ファンはやっぱり読まないで下さいね・・・。 やはり細かい事情の説明には一人称が登場するのですが、もうそこはそういう作家さんなんだと思って読んでいたんで…