逆転!箱館維新戦争

広瀬仁紀。徳間書店
その名の通り蝦夷共和国政府が再度維新に勝つ話です。内容は面白いのですが説明的で文章が少し読みにくい感じがしました。何故なのか大鳥さんは出てきません。いたら勝てないから・・・??開陽は座礁せず、ストーンウォールジャクソン号も旧幕に渡ったことで完全に蝦夷共和国が優勢になっています。実際もそうだっただろうけど。土方さんは陸軍都督ですがそういうシーンはあまり出てきません。最後は竹田街道墨染で狙撃されて死にますが、このラストの台詞「勇さんも総司もそんなところにいたのかい、ずいぶん待たせちまったが多摩川原で洛中の話をさかなに飲もう、辛いことばかりではなかったものな・・・」にはあざとい!と思うのに不覚にも泣けます・・・。榎本さんに近藤さんの思い出話をしているところなので。どうして生き残らせてくれないんだよう・・・。まあたとえ勝っても一人で生きるのは辛いかな。土方さんの死に斎藤は号泣するし佐藤家にかくまわれているし、ひょっとして鉄之助なのか!?