2012-03-20から1日間の記事一覧

新選組斬人剣 小説土方歳三

早乙女貢。講談社。 タイトルのわりに新選組がメインと云う感じがしない、しかも斬人でもない、土方さんの幼い頃から池田屋事件までの小説です。初めはとにかくモテてモテて会うなりもう家に引きずり込む(女の方が)ような色男ぶりで途中まで迷惑そうな感じ…

逆転!箱館維新戦争

広瀬仁紀。徳間書店。 その名の通り蝦夷共和国政府が再度維新に勝つ話です。内容は面白いのですが説明的で文章が少し読みにくい感じがしました。何故なのか大鳥さんは出てきません。いたら勝てないから・・・??開陽は座礁せず、ストーンウォールジャクソン…

新選組探偵方

南原幹雄。双葉社。 沖田が芹沢暗殺や何故桂が池田屋にいなかったか、観柳斎や谷三十郎を斬ったのは誰かなど、島田を助手に探偵のように調べていく物語でなかなか面白い手法です。他の通説とはみんな一味違う解釈で興味深いのですが、漢字の使い方が独特で変…

いつの日か還る

中村彰彦。実業之日本社。 島田魁の話です。生い立ちから江戸での剣術修行、新選組とその後、京都で死ぬまでの長い物語でした。島田さんの実直な人柄がとても好感が持てます。永倉さんとの友情も凄くいいです。土方さんは時々出てくるのですが気を遣ういい人…

大鳥圭介

−土方歳三との出会いと別れ− 古賀志郎。彩流社。 大鳥さんの生い立ち、経歴から始まって戊辰後牢生活を経て晩年までの話です。意味有りげな副題ですが土方さんはそんなに関係ありません(笑)。これをつけるとファンが手に取ると云うことでしょうか?? 大鳥さ…

幕末刺客列伝

羽山信樹。角川書店。 「歳三の瞼」を読もうと思って借りた本です。幕末の人物を体の一部をモチーフに短編で綴っている本なのですが(例:以蔵の指、総司の眸、等)、その体の部分を話に使わなくてはならないと無理しているように思えたんですが・・・。「歳…

新選組風雲録 落日篇

広瀬仁紀。文春文庫。 長州征伐から伊東暗殺油小路までの話です。やはり馬丁の忠助の目線だからか土方さんは軽口も叩くし笑うしいい人に見えますね。山崎も活躍していて土方さんに重用されています。伊東は初めから浅慮に書かれているのでかなり気の毒な感じ…

輪違屋糸里 下

浅田次郎。文藝春秋。 下巻を読んでさらに釈然としなくなってしまいました(^^;)。浅田次郎ファンはやっぱり読まないで下さいね・・・。 やはり細かい事情の説明には一人称が登場するのですが、もうそこはそういう作家さんなんだと思って読んでいたんで…

輪違屋糸里 上

浅田次郎。文藝春秋。 島原の輪違屋と云う置屋の天神糸里の話です。芹沢さん暗殺の時に平間と同衾していて布団の上から刀を突き刺されたが逃れた、と云うのが一般説ですが浅田さんはどう書いているんでしょうか。 まず土方さんと恋仲(糸里は好きだけど土方…