宝島の惨劇 朝の雪と降りつもれ

宝島の惨劇、吉村達也。推理作家朝比奈耕作シリーズ。
民族学者の冠鳥一二三が残した日記の吐喝喇列島の宝島に海賊キッドの宝があると言う記述を妻の馨が発見する。甥の太郎はそれを平家の宝だと主張し、一族総出で探検にむかうのだが。
と言う話なのですが、スティーブンソンの宝島は日本をモデルに書かれたものだと主張する学者も加わってお宝の話のつくりはなかなか面白いのですが、実際の事件とそのお宝伝説が関係ないにもほどがある(>_<)。朝比奈が事件後に誰かに手紙で顛末を報告する方式もなんとなく陳腐。推理もないし。ミステリだと思うから面白くないのであって、ホラーだと思えばいいか?何を読んでも今一なので吉村さんは暫く休みます。
朝の雪と降りつもれ、少年陰陽師36、結城光流。籠目編完結。
なのですが、私籠目編は135しか読んでいない(^_^;)。途中の巻は本屋さんで読んできたけど・・・。
内親王脩子が可哀想で泣けました。螢も可哀想なんだけど、脩子は幼いから。昌浩は最後になって活躍して良かった。相変わらず凄い陰陽師さんが格好いいですね〜。冥官殿はやっぱり昌浩に甘い気がする。本人はそう思っていない(昌浩)ようですが。他の人に対する辛辣さに比べたら、優しいよな。件の予言は当たるとか外れないとかではなく、聞いた人間がそれを信じてしまうことが問題なんだと思う。だから螢が兄の子を殺すことはないでしょう。
これで神祓衆の元で成長した昌浩が次に見られるのですね。楽しみです。私が心配していた自分に処刑宣告を出した帝に再び仕えることがでいきるのか、と言う点は、昌浩にとって全然問題なかったらしい・・・いい子だなあ。
彰子が安倍家に戻らないのは悲しいけど、まあ仕方ないか。でも他の人と結婚したら嫌だなあ。そうなったら出家しそうだけど。
10周年おめでとうございます(^_^)。次巻も楽しみです、でもそろそろ番外編が読みたいな。