最後の惨劇 金閣寺の惨劇 小樽 古代文字」の殺人

最後の惨劇、推理作家朝比奈耕作シリーズ、惨劇の村5部作最終巻、吉村達也。
私はてっきり月影村の惨劇の続きだと思っていたら、あの話はあのままで終了していました。幸子は自殺だったんですかね?? 
尾車教授に対する感触はまあ、だいたい想像した通りかな。どんでん返しもあって、シリーズの最後としてはまあ面白いけど、ここまで来るのに花咲村は除いて、あと3冊も読まないといけないのが難点ですね、つまらないし・・・。あと、後醍醐天皇の財宝についての朝比奈父の情報はどこから来たのかとか、その辺の話はわからないままだし。どうしても読みたかったら花咲村→最後、でいいんじゃないかと。

金閣寺の惨劇、推理作家朝比奈耕作シリーズ、吉村達也。
同時発売の銀閣寺の惨劇を合わせると、意外などんでん返しがあるとのことなので、そこまで事件の感想を書かずにおきます。この本だけだと、漆塗りの黒い金閣寺を見てみたいなと思いますね。私が見た時はこの修理の直後でぴっかぴかだった。
貴島の妻尚子に対するしうちは酷いと思う。女の30代は非常に大事な時期なのに、母の言うなりになって結婚しただけで他に好きな人ができたから別れたいって言うのは・・・。それだけなら別によくあるかと思うけど、尚子に対して思いやりのかけらもないので、貴島の人間性はとても不愉快。最後に新しい恋人と幸せなシーンがあるけど、貴島自体が身勝手な人間なので良かったと思えない。本当の妹鶴子の話は銀閣寺の方に関連しているのですかね?

小樽「古代文字」の殺人、吉村達也。サイコセラピスト氷室想介シリーズ。
20年前にあるカメラマンが名指しで非難した小樽の小さな小料理屋の主人が小樽の海岸で自殺しているのが見つかる。だがその靴と遺書は遠く離れた熱海の海岸でみつかった。現在氷室のオフィスには自らの復讐心を止めたいと相談に来たかつての小料理屋の娘恵が訪ねてきていた。そして20年前とそっくり同じ事件が起きる。
作中には井上陽水の「心もよう」と「氷の世界」が使われているのですが、古代文字と聞くと北原ミレイの石狩挽歌が思い浮かんでしまう(^-^;)。
また内容に問題があって、カメラマンの愛甲が熱海に行った理由が「なんとなく」で、自殺を思いとどまった理由も「気がついたら」で。こういうのは困るのですが・・・。なんとなくのミステリだと推測無理なんだけどなー。
小樽は行った時まだ今の観光地化する前で、南側運河も埋め立てられていなかったですね。広くて寂しい感じのところだったな。懐かしいです。
もう氷室シリーズは読むのやめようかな〜どうしよう(+_+)。