金沢W坂の殺人

金沢W坂の殺人、吉村達也。
サイコセラピスト氷室想介シリーズ6。
金沢のW坂で四人の大学生がそれぞれ違う方法で同時に殺される、四重殺と呼ばれる事件が発生。警視庁捜査一課の田丸警部の友人草川警部が石川県警にいたことから、氷室に捜査のヒントをもらえないかと打診があり、二人は金沢に飛ぶ。
この本を読んでいて気づいたのですが、吉村さんの小説はトラベルミステリなんですね!? 今まで気づいていなかったのかよ、と言う話で(^-^;)。
トリックはそんなに面白くないです。一見奇抜に見えるけれどそこに必然が存在する、と言う感じになっていたらいいんですが・・・。非現実的に思えても実は可能なのだったら良いんだけど、こんなに方法を凝らなくてもいいんじゃないか。犯人は意外っちゃ意外なんだけど、驚きはそんなにないかもしれない。氷室シリーズは基本的に面白いと思わないので好きじゃないのかもしれない。