マレー鉄道の謎 スイス時計の謎 白い兎が逃げる

有栖川有栖
マレー鉄道の謎。長編です。篠田真由美の建築探偵を読んでいた時に「有栖川さんと題材が被ってしまった」と話していたキャメロン・ハイランドの話ですね。
でも印象は違うので(篠田さんのはファンタジー入ってるし)面白かったです。
英語のヒアリングが苦手なアリスに親近感を覚えました(^_^;)。
探偵は語学が堪能がデフォなんですかね。まあ云葉が分からなかったら操作も不便だししょうがないか。相変わらず警察と仲良しな火村ですが職業が学者だからだろうか。


スイス時計の謎。
中編が4つ。ダイイング・メッセージもので面白かったです。「シャイロックの密室」のあとがきにある事件と云うのはMRI検査中に消火器が患者に向かって飛んできたと云う奴かな。
「スイス時計の謎」は頭がちょっと混乱(^_^;)。クイズで証明ものは好きなんですが。優秀だった人は友達より良い人生を歩んでないと辛いんでしょうか…。
アリスが同級生に偽美少女って呼ばれてるのがおかしい。


白い兎が逃げる。
中編が4つ。
表題以外はちょっと変わった話だなと思いました。「不在の証明」はアリバイ対象者が入れ替わってる、「地下室の処刑」は動機が実験(好奇心?)、「比類ない神々しいような瞬間」は証拠がめったにないもの。←これは連載当時に読んでいないからピンと来ない〜。千円札自体が夏目漱石じゃなくなったし。
表題「白い兎が逃げる」は考えないで漫然と読んでしまいました。時刻表のこともっと考えれば良かった。でもまあ一番いい人そうな奴が怪しい、はミステリの定番ですね。


次はモロッコ水晶の謎を読みます。