闇の喇叭 深紅の空を翔けあがれ

闇の喇叭、有栖川有栖。日本が第二次世界大戦後に南北に分裂して北海道が「日ノ本共和国」として独立し、休戦状態にあると云うどこかにある国のような設定の話でした。ミステリと云うよりもはやSFだなあ。
この設定は私立探偵と云う職業が政府と警察によって取り締まられ逮捕されると云う状況を作るために作ったのではないかと思いますが、事件自体はたいしたものではないですね。でも主人公の母親の失踪の謎と純のその後は全く解き明かされていない(母親に至っては謎すら明確に書いていない)ので、長い物語の序章になるのではないかと予想します。このまま放置だったら、それはそれでどうかと思う…。でもこの設定、どこかの国を連想してあんまり愉快な気持ちにはならないんだけどな(>_<)。続きが出たら読みます。


深紅の空を翔けあがれ、少年陰陽師9、結城光流少年陰陽師の新章です。道反の封印から戻った昌浩は命の代償に見鬼の才を失ってしまった。この話辛い〜(T_T)。紅蓮が昌浩がかけた忘却の真言のせいだとわかっていても昌浩を覚えていなくて冷たいのも腹が立つし(^_^;)。このやろう〜誰のおかげで生きていると思って…。でも思い出したから許す。←偉そう。
勾陣ねえさんは相変わらず素敵です。長兄の成親も好きだ。あと六合がひそかに苦悩している様子(風音の行方が知れないからだろう)なのもいいな。