そして扉が閉ざされた サヴァイヴ

そして扉が閉ざされた、岡嶋二人
岡嶋さんを読んでいた時に時間切れで返却した本を再読。
核シェルター(らしき場所)に閉じ込められた男女4人が、4ヶ月前に事故死した友人の死の真相に迫って行く。
さすが岡嶋さん、めちゃめちゃ面白かったです。現在と4ヶ月前の事件当日の話が交互に語られる形式も面白いし、いつの間にか感情移入してしまう人物造形も見事。場所が核シェルターの中のみ、犯人もいない事件が、ラストで解決を見、すっきり終わります。
岡嶋さんの小説がもう読めないなんて本当に残念だなあ…。

サヴァイヴ、近藤史恵
サクリファイス、エデンのシリーズ。
自転車小説大好き〜(・∀・)。
でも長編ではなくてサヴァイヴをテーマにした短編集ですね。始め長編と思って読み始めたらなんか??となってしまった。
チカことヨーロッパで走る白石誓が2編、チカが日本で所属していたチームオッジの同僚赤城とエース石尾が2編、オッジのチカの同期入団伊庭が1編。
チカが好きだから少ないとちょっと思った。一つの方はレースシーンがなくて体調不良で寝込んでるし。でも何か意識の変革があったような描写が。アシストなチカが好きなんだけど、もちろんステージ優勝してくれても嬉しいよ。
赤城と石尾の若い頃の話は、結末を知っているだけになんとなくせつない(サクリファイス参照)。赤城、自転車やめたあとの石尾の心配はいらないんだよ…。
やっぱり面白かったです。自転車小説もっとたくさん読みたいなあ〜。海外にはあるんだろうか?