迷いの路をたどりゆけ 彼方のときを見はるかせ 嵐の剣を吹き降ろせ

迷いの路をたどりゆけ、彼方のときを見はるかせ、少年陰陽師25番目24巻、26番目25巻。結城光流。玉依編の4と5。完結です。
1が来ないままに読み終わってしまった。まあいいんですが(^_^;)。話としてはおもしろかったんですが、昌浩が地御柱を砕く原因になる理由がよくわからない。他の黒い縄の人たちはみんな天御中主神国之常立神の存在に近い海津見宮の関係者だからわからなくもないけど。昌浩以外に今まさに鬼になろうとしている陰陽師が他にもいそうなもんですが…。昌浩が斎の頼みを聴いて内親王を迎えに行った時の強さが格好よかったです。昌浩は感情がなければ力を思う存分使えるのかもな。いつもはいろんなことを考えながら戦っているから。あと謎なのが、天御中主神が玉依姫の相手に磯部守直を選んだのはどうしてなの? 1巻に理由が出てるってことはないよね(^_^;)。
凄い陰陽師さんは格好よかったし紅蓮と益荒の共闘もよかった。昌親兄上の父性も素敵。こうなると若菜にも以前会っているし、昌浩は晴明の会いたい二人に会ってしまったような。ともかく昌浩は傷を乗り越え、彰子は自分の気持ちに素直になり、めでたしめでたしになりました。

嵐の剣を吹き降ろせ、少年陰陽師27番目26巻。颯峰編1。結城光流。京に強風が吹き荒れて天狗たちが現れる話ですが、シリーズの初期のような軽い感じになっています。まだ1しか読んでいないけど、短編でも良さそうな題材ではないのか…? 雑鬼達につぶされることもなくなって昌浩はちょっと陰陽師として成長したのかな。彰子がまだ伊勢にいるので、道反の守護妖の嵬が背中に文をくくりつけて飛んで来てくれているのですが、大変だなあ。もっと良い方法はないんですか(^_^;)。でも嵬の尊大な性格は好きかもしれない。