神々の遺品 海に消えた神々 ある閉ざされた雪の山荘で

神々の遺品、今野敏。海に消えた神々を読み始めたらどうも2作目ぽい? ので先に借りました。
オーパーツをめぐるフリーライターの殺人事件を探偵の石神と助手明智が解いていくわけですが、1万1千年前に滅びた超古代文明の謎とアメリカの秘密研究機関が絡んでなかなか面白かったです。オーパーツの話は凄く好き(^_^)。最後は大統領まで出てきて広げすぎかと思いましたが(^_^;)。ミッチェルが生きててホント良かったです。贅沢を云うなら明智がもう少し石神と仲が良いと(信頼関係はあるんだろうけど)いいのにな。今野さんは自分が格闘家だけあって格闘シーンにリアリティがありますよね。


海に消えた神々、今野敏。沖縄の地質学者の死に疑問を持った学生が石神に調査を依頼。死んだ学者の娘のユタの血を持つ真由美と共に沖縄に向かう。明智が意外な趣味(スキューバダイビング)を持ってました(^_^;)。インドア派かと勝手に思っていました。沖縄の海底遺跡の話はちょっと前に流行りましたよね。2作とも超古代文明がらみの話だけど、本当だったら面白いな〜。そういうこと考えるの好きだ。面白かったです。


ある閉ざされた雪の山荘で、東野圭吾
初東野作品でした(^_^;)。世間で人気あるから読んでみるかと思ったんですが、どれも予約がいっぱいなんですよね〜。で借りられたのがこれです。
ある劇団のオーディションに合格した男女7人が乗鞍高原のペンションに集められ、そこで3日間を過ごすように言われる。それ自体が稽古で筋書きのないドラマを演じることになるのだが、そこで連続殺人が。感想はネタバレです。
話自体はまあ面白かったですが、なんだろうこの物足りなさは…。1作しか読んでないし昔の作品なので今は違うのかもしれないですが、小説と云うより台本ぽいですよね。台詞が多くて説明がト書きみたいな感じで。ドラマにはしやすいだろうなと(^_^;)。
最後はハッピーエンドで良かったです。でも雪の山荘が「閉じ込められている」って云う設定なので、本当の雪の山荘ものの方がやっぱり面白いな。いろんなミステリの名作のタイトルや探偵に対する皮肉みたいな台詞が出てくるので、東野さんは本格がつまらないと思ってるのかなとちょっと思いました。
私は様式美が結構好き(どんなジャンルでも)だから、本格や警察ミステリが好きなんですけどね。
正直云ってそんなに良いと思わなかったんですが借りているので東野もう1作は読んで見ます。