朱色の研究

有栖川有栖コナン・ドイルの緋色の研究とは関係ない模様(^_^;)。
前半は面白かったけど、過去の事件に入ってからはささっと終わった印象です。犯人の動機が今一つピンと来ない。
有栖川さんの話は面白いんだけどなんか物足りない、それは何故か考えたんですが、良く出来ていて突っ込みどころがないのもあるけど、読者が考える余地が少ないからじゃないかなと。普通だったらトリックはこうかな、犯人はこいつかな、と想像しながら読むところを、アリスが火村に話してしまうんですよね。
スリード係なのかもしれないですが。

地獄思想に関しては、私はあった方がいいと思うな。人間が捕まえるには限界があるし、法的には違法じゃなくても非道なことはたくさんあるはず。そう云う人が死んだら全て終りじゃ逃げ得だと思うので、誰にも見付からなくても最後には地獄行きだと考えた方が犯罪抑止力があると思います。
その為に作り出された思想なんだと思いますけどね。