玄い女神

感想はネタバレです。
建築探偵桜井京介の事件簿2。篠田真由美著。
面白かったです。京介は相変わらずそんなに存在価値を感じないんですが…(^_^;)。肝心の建築も全然事件と関係ないし。

でもインドのバラナシで過去起きた事件と、現在の都がヒジュラとして生きてるのがとても興味深い。わたくし、トランスジェンダーが好きなもので…。好きと云うのは良くないか。非常に興味あると云うか…。同じかな。

学生の時東洋文化専攻で、専門はイスラムだったんですがインド専攻の人も同じ学科でした。インド行くと何でか殆んどみんな変わるんですよね。まず達観して外見とかに拘わらなくなって、何か上手く表現出来ないんだけど、多分価値観が違ってしまうんだろうなと思いました。まあ感化はされたいと思う人がしたいと思うものにされるものだから、インド専攻な時点で素養があるんですけどね。

行ってみたいと思ったことはないんですが、インドの神々の話は面白いです。日本の神話も大概凄いけど、インドの神話はちょっと吃驚するような話がいっぱいあります。
神話は結構好きで読んだけど、北欧神話が一番好きだ。話が逸れました。

ヒジュラですが私はイメージ的にアウトカーストの方は日本語ではヒジュラーって伸ばしたのが耳馴染みあるんですが。ヒジュラで切るとイスラムの暦「ヒジュラ暦(太陰暦)」とか聖遷の感じがします。どうなんだろ?
ヒジュラ(作品中表記で)はインドでは崇められている地域と蔑まれている地域に分かれますが、バラナシはどっちなんだろうな? カースト制度があってどこかに全員が所属していないといけない(実際にはアウトカーストが存在するわけですが)文化だからこそかもしれない、ヒジュラと云う歴史には興味がとてもあります。そこら辺は内容に関係ないんだけど。
最近はこの制度辞めようという流れもあるけど、2000くらいあるらしい階層をそんなに簡単には終わらせられないだろうな。

小説自体の感想はまあ…蒼は良い子ですね(^_^;)。まだ次シリーズも読んでみます。
次は倉知淳の星降り山荘の殺人を読みます〜。