星降り山荘の殺人

更新したはずなのにできてなかったので再度送信。二重だったらごめんなさい。


ネタバレです。
倉知淳著。これは面白かったです。倉知さん(と講談社?)のミスリードに惑わされてまんまとラストに吃驚しました(^_^;)。だってカバーとか登場人物紹介とかさあ…思わせ振りなんだもん(^_^;)。
でも1996年の作品で星園がかなりいい感じ(話の最初は)なのにシリーズ化してないから、探偵ではなくて犯人かあるいは共犯だろうなと予想はしてましたが…。
気になる点は杉下が猫丸シリーズのワトソン役の八木沢と区別つかない(同じタイプの性格)なのと、星園の動機、9年前の岡山県遠宇部郡の事件が真実なのか星園のでまかせなのか、この三つはちょっと消化不良でした。
ワトソン役はだいたいミステリーではこういう人になりがちかと思うけど、星園の動機は作中で語られているのでは弱い気がする。杉下の会社の社長がグルか、あるいは教唆かの方が納得できます。遠宇部郡での事件が本当で、杉下と麻子が解決する話があったら面白いのにな。
悪い奴だと思うんだけど星園がどうも憎めないんで…。もったいないくらい作り込まれた人物造形なので、ミステリー史上まさかの元殺人犯の探偵ってのはどうですか?←無理すぎるね…。


次は「壺中の天国」を読みます。