飛天のごとく 下

飛天のごとく、下巻、宮乃崎桜子
藤原頼長が女だったと言う話の後編。
孤立していく様子とか理解者だった妻の幸子、姉の高陽院泰子さま、近衛帝が次々と亡くなって、戦に巻き込まれていくのが悲しい。
でも終わりは想像した通り(^^;)で結構幸せ。満足です。清盛がやっぱりいい味出してるのと、西行かっこよすぎでしたがw
史実の方は保元の乱は天皇家摂関家平氏源氏全部が親子、兄弟に分かれて争うことになったわけですが、天皇家と摂関家はそうだけど、平氏と源氏はわざわざ分けた気がするな。左府さまに対して知らん顔をすれば恩知らずと噂されるかもしれないし、でも崇徳院側に勝ち目はない、とすると両軍に一族を分け、しかも有利な後白河側に頭領と跡取りの清盛、義朝を配置することによって、どちらが勝っても負けても一族の全滅を防げると。多分そんな感じがする。
でも源氏は息子の頼朝の弟に対する容赦ない処分からして、敵よりも身内を恐れる雰囲気がありますが・・・身内にやられてる率の方が高いからなー。怖い。