飛天のごとく上巻

飛天のごとく、上巻、宮乃崎桜子
藤原頼長が女だったという設定の話です。母親は生まれる子供が女児だったら引き取ると言われ(将来入内させる姫を手元で教育するため)、子供を手放したくないあまりに性別を男と偽る、と言う話。貴族にとって美しい女児は出世のために欠かせない存在だったので、あり得るなと。
男として育てられた頼長が綾と言う名の女官姿になって佐藤義清と恋に落ち、その別れが彼の出家の原因にになっていました。綾は兄の忠通に正体がばれそうになった時乳母の土佐が「あやわかさま」と呼び掛けそうになったところから、あや、と。良かったねー、幼名が鬼武者とか牛若丸とかじゃなくて(^-^;。
結構面白かったです。下巻も楽しみです。清盛がいい感じに書かれていて、下巻では絡んでくるかな? 綾のこと気に入ったっぽいですが。