陰陽 陰陽師 我、天命を覆す

陰陽 祓師・鬼龍光一、今野敏
時ならぬ陰陽師マイブームの私w
これは現代の陰陽師の話です。面白かったです〜。本人たちは鬼道、祓師と名乗ってますが。妖が相手ではなくて陰の気が強くなった人間(鬼龍は亡者、孝景は外道と呼ぶ)の陰陽のバランスを戻すことを祓うと呼んでいます。主役の鬼龍もいいけど警察官(少年課だから刑事じゃないの)の富野がいい感じ。力を持っているのに本人自覚なし。昔からすごく勘が良くて夜目も利く、でも普通はそれを特殊な能力だとか思わないよね(^_^;)。奥州阿倍氏の安倍孝景もいいです。でも京の安倍さんとは関係ないらしい、残念。同じ設定の話があと二つあるらしいので読んでみます。

陰陽師夢枕獏。云わずと知れた安倍晴明ブームを作った陰陽師シリーズの1。読んでみました。なかなか面白い。でも晴明には妻子がいるんじゃないのか?と思う気も…まだ結婚していないのでしょうか。シリーズは読んでみようかな。

我、天命を覆す、結城光流。晴明が十二神将を従えるに至った過程の話。若かりし頃の晴明はけっこうなすさみ具合ですね〜。師匠の賀茂忠行が出てきました。
全然関係ないのですが、私が初めて晴明の存在に接したのは山田ミネコさんのマンガの平安のシリーズなのです。ネコさん古事記の話とか日本民話的な物語をたくさん描いていらっしゃるのですが、その中に晴明の修行時代シリーズもあって、保憲(忠行の実子で兄弟子)が出てくるんだけど、この話にはいなかった。残念。孫にも賀茂氏陰陽師とか他の安倍一族とか居てもいいような気もするんだけど、キャラが多すぎて面倒になるか…。籠目編の1で伯父吉平の子供たちの話がちらっと出てきたけど。
感想に戻りますが、この橘の姫は若菜なんだろうな〜と思いつつ読んでいました(^_^;)。橘ってことはもしかして融の子孫か? 昌浩は融の血縁なのか? そこんとこ気になる。結末はこうなるんだろうと思っていたけど、鬼人(吸血鬼)可哀想じゃないのか…。仕方がないのだろうけど。
そしてりゅう斎(漢字がない、山冠に立)がいい奴であればあるほど結末を知っているから辛くなるのだった。
異界は荒野だけかと思っていたら森も山もあるみたいですね。