とってもカルディア バベル島 ガニメデのに優しい巨人

とってもカルディア、岡嶋二人。山本山コンビ(織田貞夫と土佐美郷)が再登場。岡嶋さんには珍しいことです。カルディアというのはFUJIFILMのカメラの名前で、1981年当時は最新機種だったらしい。しかしどっかで聞いた名前だなーと思ってうちにあるカメラを見たらなんとカルディアでした(^-^;。いや〜25年ものを現役で使ってるのか…凄いな。
話はこのカルディアがフィルム自動巻き取り式カメラであることで日付トリックが発生するんだけど、この話だんだん理解されなくなって行くだろうなあ。デジカメしか知らない人にはわからないだろうし、それまでのシャッター切ったら巻く方式のカメラとカルディアのような自動巻き取り式カメラの違いもわからないだろうし…。
面白かったけど。


バベル島、若竹七海。若竹さんと言えば五十円玉ニ十枚の謎で謎を出す作品を一個、アンソロ本で一個読んだだけだったけど、なかなか面白かったです。表題バベル島を含む短編集。ミステリと言うよりほんのりホラー?と思ったら解説にホラー的要素を含むものを集めたとありました。
表題のバベル島はそんなに…ですがエレベーターの「上下する地獄」とか凝ってるなと。面白かったので他のも読んでみます。


ガニメデの優しい巨人、ジェイムズ・P・ホーガン。星を継ぐものの続編。ガニメデにあった宇宙船に残されていた巨人たちが実際に生きて現れます。
ガニメアンの宇宙船は重力を操って擬似ブラックホールを作り、その中に落ち込むことで進むという、なんなんだかよくわからない方式なんですが、これによってウラシマ効果のような時間の停滞が発生してしまって2500万年前のミネルヴァが破壊される遥か昔に旅立った宇宙船シャピアロン号が帰ってきた、という話。彼らにとって母星がもうないことは想定内だったが、破滅するしかないと予測していた人類が高い文化水準を持ち得たことに驚愕する。彼らの驚きにはある理由が…。
1作目と同じミッシングリンクに関係する話でした。こんな感じに人類が発生してたら苦労ないんだけどな(^-^;。
ハントの疑問にラストにダンチェッカーが答えるパターンは前作と同じ。もしかして3もそうなのかな。
続きをいずれ読みます。SFは気楽に読めないから(^-^;。