七年目の脅迫状 あした天気にしておくれ サクリファイス

七年目の脅迫状、岡嶋二人。馬の伝貧(伝染性貧血)ウイルスを脅しに使って、八百長競馬をするよう競馬会に脅迫状が。保安課員の八坂が真相に迫るうち、七年前に起きたある事件が関連していることに気づく。あらすじはこんな感じですが、八坂のお見合い相手との話が結構気になった(^_^;)。うまくいって欲しいなと。犯人は最初から怪しい人が一人しかいないからわりと簡単?


あした天気にしておくれ、岡嶋二人。3億2千万の仔サラブレッドセシアを誤って骨折させてしまったことを隠蔽するために、馬の誘拐事件を偽装する朝倉達。しかし予期せぬ謎の犯人から新たな指示が馬主達に出され、見えない脅迫者に朝倉も振り回されることに。こっちは凄く面白かったです。相変わらず可愛いセシアや(ホントはモリノコンゴウだけど)馬たちが薬殺されるのが可哀想なのですが…。どうなるのかハラハラして続きが気になって一気に読んでしまいました。最後まで朝倉が捕まらないように祈ったんだけど、駄目でしたかね? トリック自体は現在できないものなので、その辺はさらっと。岡嶋さんは読みやすいし面白い! 馬が好きなので若干やりきれないところもあるんですけど。


サクリファイス、近藤史恵。自転車ロードレース小説です。あらすじはまあいいとして凄く面白かったです。自転車ロードレースが物凄く好きだからー! 見たいよ〜ツールドフランスー!! 昔はフジもやってくれていたんだけどな。最近スポーツは地上波では全然ない(もしくは偏向)ので真剣にCS導入を検討していたら、親が「あんたいつ寝るの?」と…。確かにそうなんですよね(^_^;)。でも自転車レースは本当にやらないからなあ。
話が逸れましたが、主人公白石誓(チカ)が自分が勝つことよりもエースをアシストする、尽すことに喜びを感じるのがなんとも良いんです。自転車レースの醍醐味はそこにあるんで。この本が書かれた2007年にはまだ日本人がツールドフランスに出ていなかったと思うんですが、今は二人(確か)出場していますからね〜。ああやっぱり見たくなってきた(^_^;)。
話は泣かせるんですがミステリとしては今一つ? でも自転車小説として面白いです。続編のエデンは予約出遅れたので当分先…。早く読みたいです。