土屋隆夫推理小説集成3 星を継ぐもの

土屋隆夫推理小説集成3 赤の組曲 針の誘い。東京地検の千草検事が探偵役の小説ですが、年代が多分昭和40年代かと思う(昔の小説だからいちいち時事問題を解説していない)のでなかなか貨幣価値が理解できず(^_^;)。カツレツ定食が300円とか、電話を2台使えるようにする工事が1000円とか一体高いのか安いのか。
話は両方とも面白かったです。赤の方はラストで犯人が自殺しているのが気になりましたが、まあ許せる範囲かな? 針の方は誘拐を題材にした話で昭和だなと思いました。最近はあまりないような?←現実に。エッセイも面白かったけど昭和40年代に書かれた小説や随筆と現在もあんまり変わってないな。政治は駄目だしメディアは相変わらず大企業の宣伝力に左右されてます…。残念ながら悪くなっているかも土屋さん。
文章が読みやすかったし面白かったので集成は全部読んでみます。


星を継ぐもの、ジェイムズ・P・ホーガン。SF読むのが多分15年ぶりくらいで(ファフナー小説とかは読んだけど本格は)頭が慣れなくて時間かかりました…。
話は月面で発見された死体が5万年前に死んでいたことに端を発する謎解き。物理学者ハント博士が一応主役なのかな。
面白かったですね〜。ロマンだなvv うちでよく交される会話に宇宙で地球にしか生命がないとしたら孤独すぎるよね、って言うのがあります。どこかに生命は存在していて存在が感知できないか、すれ違っているかのどっちかだといいなと。
結局要は人類が猿人からホモ・サピエンスに進化した間の証拠、ミッシングリンクが宇宙から来たんじゃないか、だから間の化石が地上にないんじゃないか、そういう話ですね。
どうでもいいけど木星の衛星ガニメデで発見された知的生命体はガニメアンよりガニメディアンの方が語呂がいい気がするな〜。
続編もあるみたいなので読んでみます。