黒いモスクワ 黄の調査ファイル

今野敏
黒いモスクワ。ロシアに行ったST達なんですが、日本語ができるロシアの刑事がいるので何か便利すぎる。外国っぽさが全然ないので舞台をわざわざロシアにした甲斐を感じないなあ。ラスプーチンゆかりの教会も半端な感じだし。ネタのわりに話が短いって云うことですかね? 何冊か読んできて今野さんの話は良く云えば明快で読みやすい、悪く云えば中身が薄いと思いましたが。さらっと読んで楽しむ本ですね。


黄の調査ファイル。STの第二化学担当で僧侶でもある山吹才蔵がメインの話です。ある新興宗教団体の信者の若者がマンションで集団自殺した事件。百合根キャップが座禅体験して結構はまっているのが可愛い。百合根さんはいつも素直でいいんですが(^_^;)。ラストはせつないなと思いましたが、生きていくのに人間にとって人間関係が一番難しいものなのかなと…。STシリーズにしては珍しく名探偵みんな集めてさてと言い、な解決方法でした。


次は黒の調査ファイルを読みます。