日曜の夜は出たくない

倉知淳著。猫丸先輩シリーズの1です。
やっぱり猫丸先輩は良いな(^_^)。短編が7作+2作入っています。後の2作って云うのは、ちょっとネタバレと云うか作中にたびたび出てくる「僕」が誰なのかと云う話で、倉知さんのデビュー作「競作五十円玉二十枚の謎」を読んでいない私にはあんまり必要じゃなかったかと。
でも脇役リレーと僕が誰なのかって云うのは読んでいて気になったので、2作があった方がすっきりはしますね。
猫丸先輩が指摘していた事件が解決したかどうか分からないと云う点も、そうだなあとは思ってたけど、空論と推測を先に読んじゃってて、あれも猫丸先輩が推理した内容が合っていたのか犯人は逮捕されたのかどうか分からない書き方なので、倉知さんはそう云う作風なんだと思ってました。


私が感じていた読後感の良さは倉知さんが考えるミステリーの重要点が「ユーモアと温かみと論理」であると云う話で納得です。

もっとたくさん書いて欲しいけど、二足の草鞋なんですか?? 猫丸先輩の新作が読みたいですね〜。


次は今度こそアベラシオンを読みます。途中まで読んで「日曜」が来たから先に読んでしまった(^_^;)。