灰色の砦 原罪の庭

建築探偵桜井京介の事件簿4と5。篠田真由美著。
ネタバレです。


読んだ順番は逆だったんですが感想は順番に。
灰色の砦は面白かったです。既読者さんの感想を見るとこの4作目辺りからはまっている人が多かったのですが、なるほどと云う感じ。大学時代の京介と深春の話です。犯人はだいたいこの人だろうなと思ったけど、関係なく面白く読めました。京介の影が薄くないからか(苦笑)?
京介は飯村の手紙読んでなんで泣いたのかなあ? 彼にも親との確執があるようだからそれですかね。建築に関しては輝額荘は関係なくてフランク・ロイド・ライトの話だけだから反則な気もしますが。帝国ホテルの玄関は明治村で見ました(^_^)。明治村好きだ。
神代教授は相変わらず格好良かったです。
今までで一番ミステリーな話でしたね。


原罪の庭。これは京介が蒼と初めて会った時の話です。神代教授が主役みたい。まあまあ面白かったかな。京介になつく蒼が可愛いし…。
でも結局蒼は死体損壊はやったんですよね? うーん…現在良い子なんだけど結構複雑な心境です。
静&みちる夫妻がどんなに自分にとって酷い親であったにしても深堂華乃は関係ないわけだし。あとこの事件は警察には云わず迷宮入りさせた(かおるが逮捕されてないから)みたいだけど、渡部晶江は妹を静に殺されているはずなのにそのままていいのか? 告発しないのは児童心理研究者として蒼の心配をしているんだろうか、ちょっと釈然としません。真実を明らかにしたらまあ蒼は京介達と一緒にはいられないだろうからなあ。
京介が未来に起こるだろう罪と書いているのは、何か復讐を考えていると思っていいんですかね。自分の顔が嫌いなとこからしてそれは親だど思うんですが。でもあんまりそういうミステリーは好きじゃないな…。


と云いつつ結構はまってきた(^_^;)ので続き読んでます。