魍魎の匣

アニメで内容が分かっていましたが面白かったです。いろいろ補完できた感じで。小説では木場は完全に陽子が好きなんだな、アニメではぼかしてあったけど。
頼子が加菜子を突き落とした犯人と云うのもアニメははっきり云われていなかったような。あと榎さんが居るか居ないかがちょっと違う。ラストの花火がない。違いはこれくらいですか。


頼子が何を考えてたかは読んでもあまり分からなかったなあ。やはり通りものに当たったの? 完璧なはずの加菜子が泣いていたから天人五衰が始まったと思ったと云うのはないと私は思いますが…。なんと云うか、頼子はそんなに純粋じゃない感じがしたので。加菜子が好きだけど同じくらい妬ましかったんじゃないかなあ? 加菜子は頼子を親友だと思っていたけど、頼子は加菜子をなりたかった自分、憧れの人だと思っていたように思います。
加菜子についてですが、彼女が匣の中で久保に笑いかけたのは何でだろう? 同じ境遇になった久保は凄く苦しそうなのに、加菜子は幸せそうに感じる。不思議でした。あの状況で頼子に突き飛ばされたことも分かっていただろうに、幸せなのはおかしいかな…。意識が混濁していたようにも思えないのですが。
加菜子は凄く可哀想なんだけど頼子はそうでもない…。榎さんが久保に会った時に止めていたら頼子は助かったと思うけど、そうすると君枝が死んでいたでしょうね。榎さんがもうちょっと、て云うのは毎度必ずある(苦笑)。

榎さんはいさま屋が来た時に記憶を視たかな。匣の美少女を知ってるのは榎さんだけだから、干物見たらショックなんじゃ…。
珍しく榎さん視点の章がありましたが、あまり感情的ではなかったですね。ああいう平坦な感じなのかなあいつも。そこに書いてありましたが、視えたものにいちいち揺り動かされていたら日常生活が送れないんでしょうね。いやなものもたくさん視えるだろうからな〜。外伝で京極が云ってたけど榎さんは榎木津と云う仮面を被っている(ニュアンスです。云い方違うかも)んだろうな。あの人がまともだったら完璧すぎて今の友人達は付き合えなさそうです。おかしいから大丈夫ですが(^_^;)。


始まりといい関口の終わりの感想といい、木場の陽子逮捕の「悪者、御用じゃ」といい、魍魎の匣はまとまりの良い作品だと思いました。←上から目線(^_^;)。小説読んだらアニメがとても良くできていたことが分かりました(^_^)。全員美形なことを除けば(苦笑)。


次は狂骨を予約しているのですが来ないので、猫丸先輩シリーズを読みます。