絡新婦の理

超ネタバレです。
途中まではとても面白かったんですが、拝み屋が来た辺りから既視感が…姑獲鳥のすぐ後に読んだのが良くなかったか(^_^;)? また母性なんだねと。

結局クモは茜と云うことなんですか? 京極堂は警察じゃないからといつも言ってますけど、彼女からは何も落とさなかったんですね。追求もしてないし…なんで茜を許したのか今一つ分からない。
しかもせっかく生き残ったのに塗仏であっさり殺されちゃったし。←これは発行順通りに読まなかったので犯人もその後もクモ読む前から分かっていて、良くなかったかもしれません。私は気にしないけど(苦笑)。
あと京極堂が関口に言ってた「榎木津の眼をかわすにはどうすればいいか」の話は、織作家の書斎で是亮が杉浦に殺された時に、茜が扉の鍵を開ける振りをしてホントは掛けていたってことを指しているんですか?
ここしか思い当たらないんだけど。

それと告解室の鍵を五百子から受け取ったのは葵なのか碧なのか分かりません。二つあったのか?
葵はそこに平野を匿ってるし、碧は自分で入ってるし…。

茜が喜市に話した三人の娼婦も関係ないと思うけど、何で彼女達をスケープゴートにする必要があったんだろ。目潰し魔の方は葵を填めるためだったっぽいから、雑誌から選んだだけなのかな?
京極堂は茜が自分が発動した計画の理が分かっていなかったと言ってたけど、それが真実かな。
私の理解力が足りないのか釈然としない終わりでした。

これの次作が塗仏だから、続けて読むと話のパターン同じじゃない? って思うんですね。で、自分が手を汚さずに狙った人を罠に填めるやり方は邪魅もそうだな。
だいたい進みかた百鬼夜行シリーズは同じなんだと云うことが分かってきました(^_^;)。

まあでも木場がいっぱい出てきたし、いさま屋と今川の榎さん元部下二人が話していたのは嬉しかった(外伝先に読んだからこの二人が結構好き)です。榎さんがロリコンと言われている訳も分かったし(苦笑)。でも女学生が特に好きなんじゃなくて、可愛いものが好きなんだと思いますが。子供も動物も大好きだから。

話はそう云う訳でどうも釈然としないんですが、榎さんは相変わらず素敵で格闘もあって彼が登場すると空気が変わるのが気持ちいい感じでした。
しかし昭和27年の女学生が想像する「ポーランドの商人風」の服ってどんなの!? アビスのガイみたいなんしか思い付きません…。

次は鉄鼠の檻が来るといいな〜。か魍魎の匣かどっちかになりそう。

狂骨の夢読んでる人早く返して下さい(^_^;)。