散りしかたみに さやかの頃にたちかえれ

散りしかたみに、近藤史恵
前作があるらしいのですが、続きものではないので問題ないと思います。歌舞伎の女形の小菊と探偵の今泉、助手の山本少年が謎を解く、はずなんですが・・・。
事件は小菊の師匠である名女形の菊花が八重垣姫を演じている公演中に花びらが一枚散る、と云うもの。それが大きな事件につながっていくのですが、納得行かないことが。探偵の今泉が小菊から花びらの話を聞いたあと、歌舞伎座で滝夜叉姫とあだ名されている女を見た途端に、追求してはいけない、と釘をさすシーンがあって、謎解きの時にその真意があかされるのですが、読んでいて今泉がどの部分をヒントにしたのか全くわかりません。演目が武田勝頼と箕作の身代わりなのですが、そこから推測したにしてもおかしすぎると思いますが・・・。
謎解きが強引すぎるので話の内容とか結構面白いのに台無しな気がする。何を根拠に推理したのかわからないとなあ。


さやかの頃にたちかえれ、少年陰陽師33巻、結城光流。籠目編3。
2の「仄めく灯りとひた走れ」を読んでいないのですが、間がなくてもつながっている気が。本当はダメなんだろうけど(^_^;)。京を追われた昌浩と勾陣、紅蓮、蛍は結局神祓衆の里へ行くことになるのですね。この巻はその途中。蛍は何か隠しているよな。体の具合も悪そうだし、昌浩の子供産むって云うのも無理なのじゃ? と思いますが。←そうはならないと思うけど。
晴明が夢殿でりゅう(漢字がない、山冠に立つ)斎に出会えたので嬉しかった。とにかく早く昌浩の疑いが晴れてくれるといいなあ。敏次と行成さまも良い人たちで好きです。
続きどうするか〜。買うか。