競作 五十円玉二十枚の謎

若竹七海さんが昔書店でアルバイトしていた時、毎週土曜に五十円玉を二十枚持ってきて千円札に両替して欲しいと頼む男がいた。その謎にみんなで挑もう、と云う小説集です。
若竹七海をまず知らないよ…。


問題編があって、解答編が2つ載ってますが2つとも内輪受け&楽屋落ちの内容でホントにそっくりの上つまらない話でした。
この問題と解答が載った本で一般に解答を募集したところ、2つの解答編が面白くないと書いている人が何人かいて、選者(作家二人は選者に入っている)が読むと分かっているのにこういうこと書くかな、みたいな感想がありましたがて…書きたいくらいつまらないんですよ(^_^;)。載ってる価値ないス。そこまで云う。
法月綸太郎依井貴裕の小説は取り合えず読みたい人が全くなくなってからでもいいかと私は思ったくらい(苦笑)。


一般の入選?作では倉知淳(佐々木淳)がやっぱり一番面白かったです。猫丸先輩がいいのもあるけど、若竹さんの出題を変えずにまんまつかった内容がこれくらいだし、解答も凄く納得できます。

最優秀賞の剣持鷹士(高橋謙一)の話はよくできていて、検事って云うのも珍しくて面白かったです。


話として書くなら私も考えたのが、五十円玉には希少価値のある年があるのでその年のコインを探してたんじゃないかな、と。で、余りは適当に両替してもらう。←笠原卓がこれでしたね。


作家の中では阿部陽一の話がミステリチックで面白かったけど、殺人事件になっている上両替自体に意味がなくなっているので、本筋からはずれているかな。

全体的に一般応募の方が面白いです。


次は有栖川有栖のロシア紅茶の謎を読みます。