壺中の天国

倉知淳著。ネタバレです。
小説としては面白かったですがミステリーとしては謎ときは物足りないかな?
途中に差し込まれる電波文書(宇宙からの電波を受信していると信じている人の書いたものだから、本当に電波ですね)がめちゃめちゃ読みにくかったです。わざとそうしているのですが。
内容は中都市で起きる連続殺人事件で、主人公は未婚の母なんだけど倉知さんの話はいつも爽やかです。いろんな複雑な事情がそれぞれにあるけど、みんな良く生活しているなって感じがして…。
探偵役になる棚橋正太郎も美大を出て家で子供達に絵画教室を開いているんだけど、こういう友達がいたらいいなあって思います(^_^;)。
今の子供は自分の好きなことに熱中する時間はないのかな? 正太郎の絵画教室はいいな〜。おたく養成教室みたいって知子には云われてましたが、メリハリをつける癖がつけられていいんじゃないかな。毎日家でゲームしたりするよりは、やる時はやって勉強する時はする、って云う生活習慣がつけられそう。

私にとっての壺中の天はなんだろうなあ? フルートとルービックキューブか(^_^;)? 囲碁はそこまで夢中じゃないかも…。


今まで読んだ倉知さんの話の中では一番お勧めじゃないですね。
過ぎゆく風はみどり色>猫丸先輩の空論≧推測>幻獣遁走曲>壺中の天国、かな。やっぱり猫丸先輩が良すぎる。
日曜の夜は出たくないが読みたいです〜。図書館に頼むか。←自分で買うと云う選択肢はないのか(苦笑)。


次は建築探偵の「翡翠の城」を読みます。