小学校英語教育

小5からやることに決定しましたが、私は個人的に反対です。子供に英語を喋れるようになって欲しいのだったら10歳では遅い。言語脳ができるのが最高でも7〜8歳だから、今の中学からの英語教育が伸びて「8年も勉強したのに話せない」になるだけだと思いますよ・・・。それに会話を主体とした勉強にすると云ってますが、ネイティブな外国人の教師が全国の全ての小学校に来るわけではないですよね?? 日本人の先生に教えてもらって意味あるのかとても疑問です。そもそも英語ができること=国際化って云う単純思考を持っているのは文部科学省のどの人なのですかね。よっぽど英語ができるかよっぽどできなくてコンプレックスがあるかのどっちかなんじゃないのかな。
前にも散々書いた気がするんですが、近い将来携帯電話で会話すると自然に通訳してくれるような時代が来ちゃうと思いますよ。今だって似たようなものがあるし・・・。だから誰でもかれでも教えるのではなくて、いっそ高校とかから将来仕事として英語を使うつもりのある人にだけ教えた方がいいような気がする。今の外語大みたいな専門教育としてですけどね。

子供に教えなきゃならないのはそれよりも日本語ですよ、今のままの日本語だったらどんな世の中になってしまうのかが心配ですね・・・。まあ云葉が時代と共に変化していくのは当然なんですけど、英語よりもきちんとした日本語の教育をするほうが先じゃないのかな〜。授業の最初に先生が物語りを朗読して(生徒が順番に読むのもいいけど)みんなでそれについて話し合うとか、絵や写真から話を想像するとか、感想を文章で書くとか、そういう当たり前のことを小学校ではやるべきだと私は思うんだけどな。語彙が少ないと人間関係ももつれるし、云葉がつたないばっかりに自分の気持ちを理解して貰えないとフラストレーションがたまります。本人にとっても良いことじゃないし、外国語を話すのにも本当は母国語の力が必要なんですけどね、翻訳なんか特に・・・。

英語に限らず子供が勉強しなくちゃいけないのは、その中身を学習することが重要なのじゃなくて脳を作らなきゃいけないからです。受験勉強なんか意味ない、と云う人がいますけど、それは違いますよ〜。特に15歳までは脳が人生で一番活発に成長する時期なので、そこで細胞を活性化させないと大人になってからやろうと思ってもできないですよ。その上必死に何かを覚えることで忍耐力もつくし。もちろん運動もしなくちゃいけないし、他人と会話もしなきゃいけない。それらは全て自分の体を作るために必要なんです。昔の日本人はそういうことが自然にできると思っていたのかもしれないんですけど。今は核家族だし外で運動しようにも危ないし、遊びも室内が多いし色々大変だとは思いますが。
漢字は世界でも珍しい右脳と左脳が同時に働く言語なので、日本人はただで右脳の活性化ができているらしいです。そんな素晴らしいものを適当にして外国語をやらなきゃいけない意義がわからん・・・。

バイリンガルを目指すのもいいけど日本語も英語もどっちも半端な「セミリンガル」になってしまわないことを祈ります。